ロードバイクの知恵袋

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ロードバイクの正しい選び方

      2016/01/09

ロードバイク、と聞くと大抵の人は街中をぴったりしたジャージを来て颯爽と走っている人たちを思い浮かべるのではないでしょうか。

一般的な自転車とは全然違っていますし、専門的な自転車なのでひと昔前は街中にあるような自転車屋では見かけることがありませんでした。

しかし最近ではロードバイクの知名度も上がり、ツーリングやサイクリング以外でも通勤に利用したりとスポーツ自転車が一般化してきているので、誰でも気軽に購入することが出来るようになっています。

とはいえロードバイクはいわゆるママチャリと比べると値段も高く、自分に合ったものを買わなければちゃんと乗りこなすことが出来ません。

 

みなさんは自転車を買うときにどのようなことに気をつけているでしょうか? きっとサドルの高さとタイヤの大きさくらいにしか気をつけていないのではないでしょうか。

「自分に合ったロードバイクを購入する」と決めたとして、どのような点に気をつければ良いのでしょうか。

 

いくつか重要な点について考えてみることにしましょう。

身長に合わせたロードバイク選び

まず気をつけなければならないのは、自分の身長とロードバイクとの関係性です。

 

ロードバイクは効率良く速度を出すために乗るものなので、とりあえず足が地面に着けばいいやというわけにはいきません。

 

むしろ「地面に足がべったりと着いてはいけない」のです。

軽くまたがってみてつま先が少し地面に着くくらいが基本的な目安といえるでしょう。

というのも、ロードバイクは基本的に前傾姿勢でペダルを漕ぐため、地面にべったりと足が着くくらいの位置だと膝を曲げた時にかなり窮屈になってしまいます。

 

単にロードバイクにまたがっただけだと不安定なだけで実感はないかもしれませんが、実際に走ってみるととても楽にペダルを漕げることが解ります。

 

静止している状態のロードバイクに簡単に乗れたとしても、それは乗ることができるだけで適切なサイズではないことを覚えておきましょう。

 

では自転車のサイズとはどこを指して言うのでしょうか。

同じ自転車でのタイヤのサイズが変われば高さも変わるし……。

と思うかもしれません。

タイヤの大きさは決まっている

ロードバイクの場合はタイヤの大きさは基本的に決まっているため、サイズの調整は「フレーム」と呼ばれているパーツの大きさを基準にしています。

 

「フレーム」というのはロードバイクの本体と言っても良く、サドルとハンドル、前後の車輪をつないでいる菱型のパーツです。

シートチューブ長

一番上にあるサドル部分から一番下にあるペダル部分までを「シートチューブ長」と呼ぶのですが、この部分の長さについて「S、M、L」といった表記をしたり、長さごとに「440、480、520」などと分類しています。

ただ同じサイズ表記でもメーカーが違ったりフレーム形状が違ったりすると適応身長も違ってくるため、最終的には実際に店頭で自分に合っているかどうか調整する必要があるでしょう。

適応身長を知ることが重要

身長にあったロードバイクを買う目安として、フレームサイズに注目するのは言った通りです。

 

では具体的にどの身長の場合にどれくらいのサイズにしたら良いのでしょうか。

 

それを調べる方法のひとつとして、購入を考えている自転車のメーカーのウェブサイトを見てみるというものがあります。

 

ちゃんとしたメーカーであれば身長ごとのサイズ表などがあるはずです。
基本的にサイズ表は幅を持って作られているので、ジャストサイズの場合以外にもやや小さいサイズや逆にやや大きめのサイズの中間になってしまうことがあります。

2つのサイズで迷った時は小さい方を選ぶ

そうした場合にはそのどちらかに寄せることになるのですが、その場合には小さめサイズを購入するようにしましょう。

 

管理人も実際にロードバイクを購入する際に、店員さんに同様のことを言われたのですが、理由としては後からサイズの調整がしやすいからということでした。

ロードバイクの基本姿勢は前傾姿勢ですが、慣れない内は前傾姿勢がきつく感じることがあります。

 

その場合やや姿勢に余裕のある調整をするのですが、段々慣れてくるともっとしっかりとした前傾姿勢を取りたいと考えるようになってきます。

 

そうした場合にはフレームが小さい方がサドルとハンドルの高低差を付けやすいのでより深い前傾姿勢を取れるようになるのです。
それ以外の理由としてはロードバイクはどれだけ重量を軽くすることが出来るかで値段も大きく変わってきます。

重量は当然軽い方がいい

そのため乗れるならば当然サイズが小さく軽い方が良いとされています。

 

初心者の人はそれくらい大した重量じゃないだろう、と思うかもしれませんがレースイベントに参加するようなレース用のロードバイクの場合は数グラムでも軽い方が当然有利になるのです。

どうせ街乗りしかしないし、という場合でもメンテナンスの際に持ち上げたり乗り終わったロードバイクを自室に運び入れたりする場合には車体は少しでも軽い方がありがたいというものです。

 

知っておきたい股下比率

先ほど適応身長が重要だと言いました。

 

適応身長を知っておけば自分に合ったロードバイクを探せますが、より効率的で快適な自転車走行を行うために知っておきたいのが「股下比率」です。

股下比率とは身長に対する脚(股間からの数値)の長さの割合を指しています。

 

日本人の標準比率は45%前後だと言われていますので、その辺りの数値であれば標準的なサイズ調整で問題ないでしょう。

 

それよりも数値が高い、つまり脚が長い場合はサドル位置やクランク長も長めにセッティングする必要が出てきます。

 

実際には股下比率よりも股下長をセッティングの基準にする事が多く、股下長に0.8825をかけると平均的なサドルの高さが解ります。

 

もちろん微調整は必要なのであくまでも基準値ではありますが、初期設定としてはとても解りやすい目安になるでしょう。

 

ここで股下比率の数値が高い人はやや長めに設定すれば良いですし、逆に低い人は短めに設定しましょう。

脚の関節部分である大腿骨の上端からの長さを股下とは別に脚長と呼びます。

 

この脚長はあるクランク(フレームからペダルに繋がっている部品)の長さを決めるのに必要な数値です。

 

クランクの標準サイズは170mm

メーカー品などの場合は大抵170mmが着けられていて、これが大抵標準サイズになっています。

 

股下比率が低い人、または小柄な女性の場合は165mmがおすすめです。

 

自分にあったトップチューブ長

ロードバイクで目立つパーツのひとつとして、ハンドルからサドルまで長く伸びているポールのようなものがあるのをご存知でしょうか。

 

これはトップチューブと呼ばれるパーツで、このトップチューブ長が快適なロードバイク生活を送るためにとても重要になってきます。

 

トップチューブが長いということは、それだけ自転車も長くなるということです。

 

自分の身長や腕の長さなどを考慮しないと無理な姿勢になってスピードが出なかったり、少し乗っているだけで腰を痛めてしまう原因になってしまいます。

一番確実なのは実際にロードバイクに乗ってみることですが、パーツ単位で購入したい場合やカタログでの受注生産品になるとそうはいかないことも多いのです。

 

トップチューブ長はフレームの形状やメーカーによって基準が変わるので、メーカーが出している適応身長表などをしっかりと見ておきましょう。

 

スローピングフレームも増えてきている

また最近では、トップチューブの形状が水平ではなくなだらかに下がっているもの(スローピングフレーム)が主流になってきていますが、こうした形状のトップチューブは適応身長の幅が広いのも特徴です。

 

そのため自分にぴったり合ったトップチューブ長を探しにくくなってしまう場合がありますので、その場合はスローピングフレームの長さを水平(ホリゾンタル)に換算して探してみると良いでしょう。

 

ホリゾンタルでのサイズはメーカーが違ってもそれほど差異が出ないため、いろんなメーカーを見比べる場合の基準となるでしょう。

 

初心者向けのステムのセッティング

股下比率やトップチューブ長をしっかりと調べたうえでロードバイクを購入して慣れてくると、徐々に長い距離を走るようになってきます。

 

そうなると短時間では問題がなかったのに肘や腰に痛みを感じてしまう、という人も少なくありません。

それは何が原因なのでしょうか。

 

そうした場合に気をつけたいのが「ステム」です。

ステムというのはハンドルとフレームを繋いでいる短い棒状の金具のことを指しています。

ロードバイクの主流はアヘッドステム

ステムにも種類があり、一般的な自転車で使われている「ノーマルステム」とロードバイクで主流になっている「アヘッドステム」があります。

 

アヘッドステムというのはステムの上と下に「スペーサー」と呼ばれる円状の金具が重なって設置されているものです。

このスペーサーを下側につけるとハンドルの位置が上がり、上側につけるとハンドルが下がるというものです。

 

スペーサーを使うとサイズの調整がしやすく、荷重によってハンドルが沈んでしまうなどの問題を回避できますが、ステムのセッティングをどのようにしてよいのか初心者の内は判断がつかないものです。

そんな時に参考にしたいのがロードバイクの設定基準値です。

 

ロードバイクは元々レース用に作られているため、適切なセッティングについての情報がはっきりしています。

 

まずは自分の身長などからその基準を導き出すようにしましょう。

 

ここでは前述した股下サイズを利用します。

 

例えば股下サイズが80センチの場合だと、サドルからハンドルまでの距離の目安は50センチから52センチとなります。

 

とりあえずはその数値になるようにステムを調整してみてください。

 

もちろん個人差がありますので、その数値に調整後に実際にテスト走行を繰り返して肘や腰に負担が掛からない適正なステム長を見つけましょう。

 

慣れてきてロングライドし始めるようになると、より速度を求めて前傾姿勢をするようになったりして肘の位置などが変わってくる場合があります。

 

定期的にステムの位置を再確認して微調整をしていくと負担がかからず快適な運転が行えるようになるのです。

 

ロングライドに適した自転車は?

ロードバイクを乗る目的は人それぞれです。

 

レースを目指してスピードを求める人や街乗りや長距離通勤に利用する人、より遠くへと行きたい人など様々です。

 

ロードバイクは基本的な形や性能はぱっと見て変わりません。

 

そのためどんなロードバイクを買っていいのか悩む場合がほとんどです。

 

おおむね値段に比例する性能

 

管理人がショップの店員に聞いた時には、メーカーの違いもあまり関係なく、値段が同じものは同じ程度の性能を持っている、と言われました。

 

では単に高いロードバイクを買えばどのような目的にも合っているのでしょうか?

もちろんそうではありません。

ツーリング目的の場合は速度はそこまで必要では無いので、軽いカーボン素材のパーツにそれほどこだわる必要はないでしょう。

 

フレーム素材などに使用するカーボン素材は軽いのでスピードが出やすいのですが、その分アルミフレームなどに比べると衝撃に弱いためどんな道を通るか解らないロングライドではやや不安が出てきます。

 

それにアルミ製といっても最近の軽量アルミはカーボン素材と比較してもそう劣るものではないのです。

 

そもそもロードバイクは状態の良いアスファルトを走るために作られているので、耐久性にはやや難があるといえるでしょう。

 

逆に言えば、道路状態がしっかりしているのが解っている場合にはロードバイクの種類はあまり気にしなくて良いということです。

 

どちらかと言うと、遠出している先でのトラブルに対応するための知識と装備品をしっかり整えておくことが重要です。

 

迷子にならないよう地図やGPS、パンクに対応するための替えのチューブやパンク修理キット、夜間走行に備えたライト設備などは必ず携行するようにしましょう。

ロングライド、それも数日掛けての旅行になる場合にはロードバイクよりもトレッキングバイクなどの方がおすすめです。

 

速度こそロードバイクにはかないませんが、自転車の前後に大きなバッグを吊り下げる荷台が付属していますし、タイヤ幅も太めなためにパンクや悪路にも十分対応出来るのが特徴です。

 

日帰りで遠出することが多い場合にはフルカーボン仕様を避けたロードバイク、そして泊まりがけの旅行をする場合には作りのしっかりしたトレッキングバイクなどのように使い分けると快適な自転車ライフを送れることでしょう。

 

ロードバイクを買うときの予算

では実際にロードバイクを購入しようとする場合、どれくらいの予算を見込んでおけばいいのでしょうか。

 

試しに駅前などにあるちょっと大きめのサイクルショップへ行ってみてください。

そこが専門的なショップでなければ3万円くらいからそれっぽい自転車があるのを見つけることでしょう。

 

しかし正直なところ、そうした自転車はロードバイクっぽい形をしているだけでロードバイクの性能は持っていないのが実情です。

8万円以上の価格帯

管理人が実際に複数のショップに予算のことを尋ねたら「最低でも8万円以上の価格帯、それ以下はロードバイクではない」と口を揃えたように言われました。

違いとしては各パーツの品質がダントツに違っている、とのことです。

車体の軽さ、ペダルを回した時の力の伝わり方、耐久性やバランス、そのすべてが圧倒的に違っています。

長い時間乗り続けると値段の差は乗り心地にしっかり現れるのです。

しかしロードバイクは値段を見たらどこまでも高くなってしまいます。

 

初心者の内は転んだりちょっとした不注意で自転車を破損してしまうこともあるため、フルカーボン仕様を避ければそれだけでも安価になってきます。

 

かといって最低限の機能しかない場合は、慣れたころに不満が出てくる可能性があります。

 

もちろん最低限のロードバイクを買って慣れた頃に買い換える、という使い方も出来ますが、出来れば愛着を持って自転車に接して欲しいものです。

 

また、自転車本体以外にも必要な装備があります。

 

「前後のライト」「ヘルメット」「専用の空気入れ」「サイクルジャージ」「サイクルグローブ」「サングラス」「パンク修理キット」などなど、たくさんです。

 

中でもライトとヘルメット、空気入れは必需品なのでそれなりの品質のものを購入するようにしてください。

 

おすすめの値段構成としては「自転車本体10万円+装備品3万円」くらいあると余裕を持ったロードバイク選びができるのではないでしょうか。

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